研究職に挫折した大学院生時代。
もう一度、自分の力でものづくりエンジニアを目指す。

M.T. さん

2022年入社 | 中途

機電 / 未経験者  プラント系CADオペレーター

ずっと憧れていた研究職だったのに
思いがけない挫折。
それでもものづくりに関わりたかった。

小さいころから手を動かして物を作ることが好きだったので、機械や図面や新技術に関われたら楽しそうだなと思って、理工学部に入学しました。アニメに出てくるロボットや博士のキャラクターに憧れて研究職を目指して大学院に進みました。ところが研究する中で研究職は自分には向いていないんだと自覚してしまいました。研究職になるということは、自分で題材もゴールも決めて、強い意志で何年もたった一人きりでやり切ることになる。私にはその長期的なモチベーション管理が難しすぎて、自分には向いていないんだということに気が付いてしまったんです。
休学してしばらく悩んだ結果、就職を選んで中退しました。急に長年の夢を絶たれて、正直やりたい仕事も具体的に分かっていない状態でしたが、ただ漠然とそれでもものづくりが好きで、中でもできれば機械系エンジニアになれたらなと思っていました。大学時代にロボット設計を体験したことがあったのですが、1つのものを作り上げるためには設計だけでなく実験や評価試験などのたくさんの過程があり、しかもその1つ1つの工程が非常に重要なんだということを知って、とても興味を持ってたんです。でもはっきりとひとつに方向性を決めきれていなかったので、入社してから様々な仕事に出会える派遣形態が今の自分にはいいんじゃないかなと考えました。幅広いものづくり業界の様々な工程や職種を経験できる派遣会社でいろんな経験を積んでから、自分の進みたい道を決めたいと思ったんです。
他の派遣会社では短期間で配属が終わることもある中で、日研は長期間同じ配属先に携わるケースが多いという話を聞き、ここでならきちんと経験を蓄えることができそうだと感じて入社を決めました。

社会人経験のない自分でも
仕事を始められる基盤を築けた。

初めて研修に参加した時は本当に自信がなくて。社会人経験のない私でもちゃんと仕事をやっていけるのか、専門的な研修についていけるのかと不安でいっぱいでした。でも実際研修を受けてみると内容はとても易しかったです(笑)文系出身の方もいる中で理工系出身者の自分が参加しているので当たり前ですよね(苦笑)大学で学んだ基礎のうち、簡単な部分を復習したという感じで、自分の知識でも通用するんだと安心できました。
でももうひとつ、自分が社会人経験者の中でちゃんとやっていけるのかという第二の不安があったんですよね。未経験といっても中途入社だったので、同期はみんな社会人経験者ばかりでしょうから、人間関係の面でうまくやっていけるのかものすごく心配していました。でも実際に入ってみると、学校のようなわいわいとした雰囲気で全然心配するようなことはなかったです。たまたま個人的な趣味が同じ人がたくさんいたのもあって、同期との楽しい毎日を通して次第に肩の力が抜けてきて、社会人経験がないという劣等感や、仕事をやっていくことに対する不安も無くなっていきました。
講習の中で一番印象的だったのは、配属先訪問の模擬です。グループに分かれて模擬を行うのですが、恥ずかしながら私は自分の経歴さえもまともに喋れないレベルで・・・。こういうものはぶっつけ本番ではなくて、予め自分の経歴や想定される質問に対する考えをまとめておくものだという常識を学び、何度か練習を繰り返すうちにそれなりに答えられるようになりました。迎えた本番も、クライアントに会いに行くのは結構緊張するものの、実際には雑談のような場面も結構あって、思ったよりもきちんと乗り越えることができました。こちらとしても配属先の雰囲気を事前に見れるので、社会科見学のようで楽しいくらいでした。
研修期間は、今振り返っても本当に楽しかったです(笑)同期の派遣先は全国バラバラで仕事内容も違うのですが、それでもたまに連絡をとり、会社のことや関係のないことを相談し合える関係です。派遣先の人や大学時代の友達とも違う大切な存在になっていますね。

信頼できる上司と同僚といっしょだからがんばれる。

現在私は、プラント系の熱交換器の製図作業を担当しています。具体的には、ガスや化学物質などの生成プラントにおいて物体を加熱・冷却する「熱交換器」の製図を行っています。設計チームからもらうデータを2D CADを使って図面に起こしたり、強度計算書を作成したりしています。この仕事は、設計チームと製作現場チームの両方から常に新しいルールや書き方の改良が要求されます。そのため、従来の決まり通りに図面を書くだけではなく、両チームにとってわかりやすい書き方等を考えさせられるという点に面白さややりがいを感じます。
配属されたばかりの頃は何もわからなくて大変でした。OJTはチームリーダーの人から実務をこなしながら現場で学んでいくスタイルだったんですが、取っているメモの量がとんでもない量になってしまって(笑)でもメモを整理しきれないまま次の案件が来てしまうんです。それなのに「よし今度は自分でやってみてごらん」と言われて、分からないながらも何とかがんばって対応していく!というものです。それを繰り返すうちに段々と鍛えられましたね。あ、でも全然放任主義ではないんですよ!リーダーはものすごく丁寧に教えてくださいました。私が何度も同じようなミスをしてしまっても、根気よく「こういう理由でこうしないといけないんだよ」と、怒らずに伝えてくれて。この人の下なら安心して働けるなあといつも感じています。今も自分の仕事が遅れてしまうとこのリーダーに迷惑をかけてしまうので、リーダーのためにも自分の期限を守らなきゃ!と思える存在です。すごく優しい方で、何か困っていないかなといつも聞いてくださいますし、急なお休みの際も個人の事情を尊重してくださいます。あとたまにチョコとかお菓子をくれます(笑)もうひとりのチームメンバーも、同性で年齢も近くて話しやすい方なので、とても過ごしやすい職場環境です。

自分に自信のない人に伝えたい。
安心してステップアップしていけるから大丈夫。

日研の働き方は派遣形態。クライアント先に行って技術者として開発に携わることになります。だから具体的にやりたい仕事が決まっているんだという人や、住みたい場所がピンポイントで決まっているんだという人には向かない働き方ではあるなと思います。でもまだ幅広く検討したい段階だった私にとっては、日研を選んだことはすごく良い判断だったなと思っています。実際に働くまでは、社会人経験がないのに大卒の子に比べて年齢が高いこととか、研究と同じように仕事にも挫折してしまったらどうしようとか、不安しかなくて。その中でひとつひとつ不安を解消しながらステップアップできたのは、段階を経て一人前になっていける日研の環境があったからです。
配属先でなんだかんだ難しい業務をこなして1年乗り越えてこれたことは、自分でも自信が持てた部分です。私でもちゃんと積み重ねたら実績がついて自信が持てるようになって、人生の不安とかもちょっとずつなくなって。その点がすごく良かったなと思っています。自分の力で行動して、希望していた仕事に手をかけられたんです。チャレンジしてよかったなって思います。
最初は頼まれたことをこなすので精一杯でしたが、最近はより正確さと速さを実現できるように、効率アップツールを作る余裕も生まれるようになったので、成長してきたんじゃないかなって思います。今の配属先で引き続き製図業務をこなしてスキルアップを図り、メンバーからもっと信頼されて、より貢献できるようになりたいです。
もし同じように踏み切れずにいる方がいるなら、とりあえずでもいいから日研で挑戦してみるのもひとつの手段だと思うよと伝えたいです。日研は中途でも同期入社の人がたくさんいます。研修期間もしっかりと設けられているので、中途で入ることに不安がある方や社会人経験がなくて不安な方でもチャレンジできます。入社後は同じような境遇の同期との情報交換もできるし、安心してキャリアシフトできる環境だと思います。まずは勇気をもって一歩踏み出してみたらいいんじゃないかなと思います。

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