半導体エンジニアの新しいキャリアだけでなく、 思いがけず学生時代からの夢も叶いました。

A.K.さん

2018年入社 | 中途

機電 / 未経験者  半導体エンジニア

全力でスポーツに取り組んだ学生時代。
夢はバレーボール部顧問の教師でした。

現在は、クライアントであるデンソー岩手様にて、半導体エンジニアとして生産技術業務を担当しています。前職は配送業でしたし、大学も工学系や理系出身というわけでもないんですけど、日研で半導体エンジニアとして新しいキャリアを築いています。学生時代は高校から始めたバレーボールに夢中で、将来の夢は教師になってバレー部顧問になることでした。だから大学もスポーツ系の学部に進学したんです。でも世間では「部活の顧問は外部に設けよう」という意見が増えている状況で。もしかして自分が目指していた姿は今後は実現しないのかもしれないとキャリアを思い直し、バレーボールは仕事にしないで、ライフワークとして続けようと決めました。新卒の時は地元郵便局の配送員に。その次は配送の経験を活かして食料品個人宅配のトラックドライバーに。両立できると思ったのですが、長時間労働が常態化している状況で、なかなか練習の時間も取れないし身体も傷めてしまい、今のままでは両方を続けることは難しいのではと感じ始めていました。配送の仕事は、免許1つで仕事が始められる利点がある一方で、身心の健康を失った時のリスクを考えると長く働き続けることは難しい。ここでキャリアについて本格的な方向転換をしようと考えました。大学で情報系について学んでいたことと、プラモデルなど組み立てることが好きだったことから、なにかモノづくりに関わる仕事を目指そうと思い、転職先を探すことにしました。

次こそ安心できる会社で働く!と決意して日研へ。
入社時研修では同期にも恵まれ、楽しみながらスキルを獲得!

何の素地もない所からのチャレンジでしたが、施工管理などのいくつかの企業から内定をいただくことができました。ところが待遇欄には「みなし残業」のワードが並んでいて・・・未経験スタートなわけですから、成長するための努力は惜しまないと覚悟を決めていたものの、また前職と同じことが繰り返されるのではと不安になりました。そんな中で日研だけは、業務時間や残業についての説明が明瞭だったんです。未経験からものづくりエンジニアを目指せる研修制度の手厚さも目を引きました。安心できる労務環境でありながらゼロからしっかりと学べる体制という点から、私は日研を選びました。
入社初日は朝からかなり緊張していましたね。難解な研修に本当についていけるのか?と。ところが予想と全然違って、「そもそもエンジニアって何?」というレベルから教えてくれたんです。徐々に難易度を上げながらひとつひとつ丁寧に教えてくれるので、「あ、エンジニアってこういう感じなんだ・・・!」という感覚をしっかり自分の中に落とし込んでいけました。修了する頃には、実用的なPCスキルやCAD、今まで触ったことすらなかったマイクロメータなどのツールの使い方まで、短期間でかなりの専門知識が身についていました。同期もいろいろな地域から集まった個性的な人達ばかり。最初は浮かないように静かに過ごしていましたが、気が付いたら輪の中に入っていました(笑)難しい研修を一緒に四苦八苦して乗り越えて、研修が終わると買物やごはんに行ったり。週末になれば近くのボーリング場に出かけて思いっきり遊んだり、研修期間中は毎日が楽しかったですね。同期は今でも連絡を取るかけがえのない仲間になりました。

いよいよ半導体エンジニアとしてのキャリアをスタート。
勉強と経験を重ねて土台を築いた2年半。

初めての配属先の職場見学はたしか2社だったと思います。どちらもとても良い企業でキャリアを積めそうな興味深いポジションでした。その時、一方の企業の上長の方とバレーボールの話で盛り上がったんですよね(笑)「ここにご縁があればいいなあ」と思っていたところ、その企業への配属が決まったんです。何か不思議な縁のようなものを感じましたね。「最初は1年2年かけて教育していきます」というありがたいお話をいただき、まずは装置の日常的な点検作業から担当。単純作業の中で製品に触れる機会を用意してもらったようなかたちです。業務の傍らで製造工程全体の流れや、ガスや材料の特性などを教わりました。その中で製図を見ながら部材の計測をする業務があったのですが、研修で学んでいたおかげですんなり進めることができました。そこは半年ほどで異動となり、いよいよ後工程の解析チームの所属に。FIBやSEMといった装置や顕微鏡を使って製品の断面構造を観察していく業務です。前の部署で自分たちが作っていたものがどういう構造に積み上がっていくのかを実際に目にしていくことで、ぐっと理解が進みました。そうなると勉強しなきゃいけないことがどんどん増えて。現場では教育係の方から細やかに教えていただき、帰りに本屋さんで本を買い、知識を積み重ねていきました。製品の正しい姿と不良のパターンがどんどん自分の中に蓄積していき、段々と自信をもって業務にあたれるようになりました。週末は配属先の上司に誘われてがっつりバレーボールもできましたし、正に願っていた形で新生活が送れていたと思います。

エンジニアとしてだけじゃなくて、
人間としても充実した毎日を送っています。

2年半ほど経った後に今の配属先企業へ異動しまして、今は自動車部品メーカーで車載用ウエハの製造プロセス改善を担当しています。前の配属先での経験、SEMの操作や断面構造や光の特性の知見が活かせるプロジェクトです。対象は同じウエハなのですが、構造的にはより複雑になったかなといったところです。いろいろな部署の方と話をする機会が増え、プロジェクトの一員として業務に携われていることが自信ややりがいに繋がっています。自動車開発は人の命を預かる大きな責任が伴う仕事です。そのことが「不良をなくすんだ!」という原動力にもなっています。現在は10人程のチームに所属していますが、皆さんとても尊敬できるすごいエンジニア。おうちにご招待いただいて一緒にBBQをしたりとても親しくさせていただいています。先輩方が高難易度な仕事をこなしながら人生もしっかり楽しんでいる姿を見て、今後の自分の在り様としてもいろいろ考えさせるなと思ったりしています。我が家は子供が生まれたばかりで、これから育児に奮闘する予定。仕事とプライベートをしっかり両立していきたいですね。
実は今小学生にバレーボールを教えているんですよ。同じ部署にいる方の繋がりで、思いがけず夢を叶える機会を得ることができました。たぶん自分だけの力だけではここには辿り着けなかったと思うんですよね。特殊なケースかもしれませんが、私は本当に転職してよかったと思っています。バレーボールの話ばかりで恐縮ですが、実は営業担当さんが同じ高校出身で、かつバレーボール経験者であることも判明したんですよ(笑)

新しいキャリアに飛び込もうか迷っているみなさんに私がお伝えしたいことは、最初は小さなきっかけかもしれませんが、もし「ものづくり」という仕事に「おもしろそうだな」と興味を持ったなら、まずは一歩踏み出してみて欲しい!ということです。他業種、他業界から転職、理工系以外からの挑戦だったとしても、日研のしっかりとした研修とサポートがあれば安心して働き始めることができると思います。自分が想像もしていなかったようなすごい企業でおもしろい仕事に携わることになるかもしれませんよ。私も熱いエンジニア魂を持った新しい仲間が増えることを心待ちにしています!

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