生涯、エンジニアとしての探求心を満足させられる人生を送りたい。

T.A.さん

2014年入社 | 中途

機電 / 経験者  半導体エンジニア

大手メーカーのプロパーとして
約18年勤務後、日研へ。

現在は半導体エンジニアとして、国内大手の産業機器製品メーカーで、半導体の設計開発に伴う半導体の評価、分析業務を担当しています。日研への入社は30代後半でしたが、10年以上勤務しています。私が新卒で入った企業は大手半導体電子部品メーカーでした。LSI製造部に所属し、歩留まり改善のためのテスト業務を担当していました。3年でグループリーダーになり、海外拠点の指導役になり、約18年の間にひと通りを経験しました。そんな折に実家の父が体調を崩してしまい、家業を手伝うために仕事を辞めて実家に帰りました。最終的には弟が継ぐと決意してくれたので、じゃあ自分はまたエンジニアの道へ帰ろうか、ということになりました。一旦、ものづくり業界で働こう!とだけ条件を決めて、輸送船やバルブを開発するメーカーで品質保証部での仕事から始めました。とにかくキャリアを早く再開させることを一番優先したかったんです。今までの経験がほぼいかされない内容でしたが、元来ものづくりが好きなので非常に楽しい仕事でした。しかし段々と将来性が不安になり、今までの経験が活かせる業務内容での転職に向けて改めて考え直しました。製造系のOS企業の門を叩いたのはこの時でした。でもそのOS企業でも元々のキャリアを活かせる業務は用意してもらえませんでした。日研とは、また別の環境を探そうとしていた中で出会いました。面接後すぐにスキルマッチしたポジションを用意してくれて。しかも自分のスキルをいかすには充分な環境の案件だったので、即入社を決めました。

日研の案件力でブランクを乗り越え、
半導体エンジニアとしてのキャリアを再開。

最初の配属先はパワーデバイスを開発する国内大手メーカーの子会社。生産技術部で半導体のプロセス開発を担当しました。ラインの立ち上げから実装工程の装置の立ち上げ、保守メンテナンス、歩留まり改善管理・・・と一連を担当しました。半導体エンジニアとしての経験を取り戻せたと感じ始めたところ、わずか1年半ほどで減産となってしまい、次は国内大手半導体メーカーへ異動となりました。ここでは品質保証部の所属で、スマートフォンで使う7つの部品についてのサプライヤー選定を任され、ベンダーコントロールをメインに行っていました。ものすごく大変だったんですが楽しさが勝つほど、非常にやりがいのある業務でした。ところが配属から1年ほどで大きな震災があり、ラインに多大な被害が出てしまったんです。立て直しのために奮闘しましたが叶わずで、異動となってしまいました。次の配属先は最初に辞めた古巣でのプロジェクトでした。地元からも離れるし、なんとなく後ろ向きな気持ちでスタートしたものの、実際に行ったら非常に楽しかったですね。(笑)そこでは車載品に対しての試験結果の管理業務を担当しました。具体的には、ハンドルの中にある制御コンピューターの試験結果の取りまとめや試験で使う装置の試験手順書の作成、保守点検に関する運用管理などに携わっていました。半導体業界での経験を買われ、半導体チップの開発と評価も並走で担当させてもらえたので、図らずも半導体エンジニアとしての経験も継続できました。結構波乱万丈なんですが、日研に入ってからはすぐに次の配属先を決めてもらえるので、そんなに困った記憶はないんですよね。

幅広いプロジェクトで活躍できる環境。
配属先でいろんな知識が手に入るのがおもしろくて。

自分の中のエンジニアとしての基盤は、申し訳ないけれど日研ではなくて、やはり新卒から約18年務めた半導体メーカーだと思っているんです。そこで得た知見がベースになって、日研に入ってからどのプロジェクトでも対応できていると感じます。各所でOJTはあるものの、今は人数が足りない、今は時間がないという場面の時でも、基盤となる知見のおかげで、依頼の概要を聞けば大体は仕事内容のイメージはつくので、あんまり困らずになんでも適応できていると感じます。今までの知見をいかして自分がプロジェクトにきちんと貢献できていると実感できることがうれしいです。今はまた地元に戻り、大手メーカーで半導体の評価分析業務を担当しています。7人ほどのチームで、SiCについて新しいテスト装置を立ち上げまして、自分は評価解析を担当しています。SiCに特に詳しい方がグループリーダーで、機械については私が一番詳しいかなと思います。それぞれが専門分野を持ち寄って取り組んでいるかたちですね。今のチームの良いところは横のつながりが素晴らしいところで、若い人も年配の人もみんな普段からざっくばらんに話してくれるので、仕事上のチームワークにおいても非常に有効に働いていると思います。コミュニケーションの円滑さって仕事において一番大切だと思うんですよね。派遣とプロパーの扱いの違いに不安がある人もいると思いますが、私の今までの環境で言えば、勤怠システムが違うくらいで、開発環境や情報のゾーニングみたいなものはどの配属先にも何もなかったですね。配属先によるかもしれないですけど、その辺りはあんまり心配しなくてもいいんじゃないかと思います。派遣ってなかなかいいイメージをもってもらえないから、確かに人に説明するのは難しいんですよね。でも実際は、働きやすさとか面白みとかいろんな魅力があるんですけどね。私がなぜ今も日研にいるのかというと、正直に言えばなんとなくいるようなところもありますが(笑)、色々な企業の最先端の新製品の開発に携われるチャンスがあるところがやっぱりおもしろいんですよね。自分ひとりでは選ばなかっただろう仕事に突然携わることになるのも実は楽しくて。興味があることを追及することが好きな性分がある自分には、それが非常に合ってるんですよね。

さまざまな経験が得られることが醍醐味。
これからも探求心を満足させていきたい。

これから日研への入社を考えている方へお伝えしたいこととしては、これは自分の考えですが、まずは何事も挑戦してみると良いですよということです。もしその仕事が自分に向いていなかったとしても、その経験から学ぶものは必ずあると思うんです。そういった学びを楽しめるなら、この働き方は向いていると思いますね。日研なら、仮にうまくいかない時は営業担当が全力で相談に乗ってくれると思いますので、安心して自分の興味がある仕事にどんどん挑戦していただきたいです。私の今後の目標としては、経験者向けの案件マッチングにおいて、もっと我々エンジニア自身が主体的になり、営業担当に伴走する形でスキルマッチ精度を高められないかと考えています。営業さんだけに任せておかずに、自分たちでクライアントと接点が持てる機会が持てるといいですよね。
あと私もいい歳なんで、これからは自己満足的な達成感を満たしていきたいですね。いつまでエンジニアという仕事が続けられるのかというのもありますが(笑)やはり、自分が開発に携わった製品を世界中に広めたい。その為に最先端の技術の習得に挑戦したいというのが根本にあります。エンジニアの基本的な欲求ではありますが、これからも興味の追求と達成感は満たしていきたいです。突然ですが私の趣味は武術なんです(笑)なんとなく興味があったので無料の教室を覗いたというところから始まって20何年も続いてしまったという・・・結構長いんですよね。ものづくりという仕事とともに、どちらも自分のライフワークとして末永く付き合っていきたいですね。

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