新卒から請負チームのリーダーに。
メンバーとともに、チームで成長していきたい

T.Mさん

2005年入社 | 新卒

機電 / 未経験者  自動車の設計エンジニア

新卒で入社し、設計一筋

工業系の大学で機械工学を学び、2005年に新卒で日研に入社しました。特定のメーカーや部品に限定せず、さまざまな製品の設計に携わることができそうだと思ったのが入社の理由でしたね。
研修後は自動車関連のメーカーに配属され、ワイヤーハーネスという部品の設計に従事しました。当時は日研が技術派遣サービスを立ち上げたばかりで、世の中にもまだ特定派遣(今でいう無期雇用派遣)という働き方自体があまり知られていませんでした。ですが、業務内容も接し方も正社員の方と変わらなかったです。
入社前のイメージと違ったのは、配属から今に至るまでワイヤーハーネスの設計に一貫して携わり続けたという私自身のキャリアでした。というのは入社4〜5年目の頃に、従来の派遣型ではなく、お客様から案件を受託して成果物を納める「請負」という取引形態が本格始動しました。そこで私もオファーを受け、これまでの経験も活かせるので、請負チームへの参画を決めたんです。
今では請負は日研の重要な事業のひとつとして確立されていますが、最初はお客様と一緒に検討や議論を重ねながらやり方を模索していましたね。リーダーに就任したのは、請負チームに加わって1年後のことでした。

お客様からの言葉で芽生えた、
リーダーとしての自覚

最初は肩書だけで、リーダーという自覚は薄かった。そんなあるとき、お客様から『メンバーの仕事にも目を配ってほしい』というご指摘をいただきました。私のチームは一人ひとりが仕事を縦割りで完結させていて、チームワークになっていなかったんです。私はメンバーのみんなを信頼していましたが、ゆえに放任で、それぞれが個人商店のようになっていました。
それからはメンバーたちの仕事を要所要所で押さえるようにして、全体観を持てるように心がけました。それが、リーダーとしての自覚が芽生えたきっかけだったと思います。
次第にメンバーも増え、私もチーム全体の成長を意識するようになりました。お客様の信用に応えるために、目の前のハードルをひとつずつクリアしていこうとみんなで努力をし続けたことで、結果としてチーム全体がお客様からの評価をいただき、今入社してくれている方々にとっての土台になれたのかなと思います。
数々の困難な壁を乗り越えてこられたのは、チームの仲が良く、絶えずコミュニケーションがあったからだと思います。今も、週に最低一度は各メンバーとの面談を行っています。といっても立ち話の延長のようなカジュアルなものです。雑談を交えつつ、仕事の負荷や分からないことはないか、体調はどうかなどを聞いて、早めにケアできるようにしています。また近年では、年間を通じて有給の消化率の向上を図るなど、働きやすさの改善にも積極的に取り組んでいます。

チームの成長が自分のやりがい

いちエンジニアとしてのこの仕事の良さは、普段の生活の中で自分が担当した車両が走っているのを見たときに、現代の社会に欠かせないモノづくりに関わっているんだなと実感できることですね。同時に、人の命に関わる大事な部品を設計しているという社会的な責任も感じます。特に請負では、成果物に対してお客様からダイレクトな評価が得られるので、そうした面でもエンジニアとしてのやりがいは大きいと思います。
またリーダーとしてやりがいを感じるのは、メンバーの成長を間近で見ることができる点です。誰でも経験の浅いうちは、仕事上で分からないことが出てくると「正解」を聞いてくることが多い。だけど設計とは、自分の中で組み立てた論理や仮説を図面やデータで表現するという仕事です。だから正解は、自分の中にあるんだと思うんです。それを繰り返し伝え続けていくことで、単純に正解を聞いてくるのではなく、その過程の中での分からないことを聞いてくれるようになったり、提示してくれる意見や提案のレベルが上がったりしていく。その様子を間近で見ていると、とても嬉しい気持ちになりますし、自分への刺激にもなりますね。

今の自分に自信がなくても、
仕事の中で成長して変わっていける

派遣も請負も問わず、ワイヤーハーネスのような部品の設計に携わる上で必要なのは「命に関わる部品をつくる」という仕事に向き合える責任感とバイタリティではないかと思います。
知識や技術は、仕事の中で努力して身につけていくことができる。日研は充実した研修が強みですが、請負でも例外なくしっかりと教育を実施し、成長を後押ししています。実務的なスキルももちろんですが、数学や力学などの工学的な知識をもとにした、エンジニアとしての考え方を身につけることができます。私もスキルアドバイザーという役割を兼任しており、社員たちのキャリアをフォローアップしています。
だから今の自分に自信がなくても、仕事を通じてどんどん変化し、成長できる。私自身、入社当時の面影もないほど変わったなと感じています。
自問自答を繰り返し、さまざまな根拠を揃えて論理的に自分の答えを導き出していく仕事は、非常にやりがいのあるものだと思います。私もこれからエンジニアとしてもリーダーとしてもまだまだ勉強して、成長していきたい。同じような気持ちでともに仕事のできる仲間が増えることを、とても楽しみにしています。

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