ITエンジニアとして再出発!
趣味の農業と両立するワークライフ

H.O.さん

2024年入社 | 中途

IT / 経験者  組み込み制御エンジニア

プログラムで物を動かすのが面白い!
そんな興味からエンジニアの道へ。

学生のころは家電製品が好きだったんですよね。電気的な仕組みが気になって、自分で修理したり組み立てたり。その延長で高専の電気工学科に進みました。ちょうど制御技術もちょっと盛り上がっていた時期で、将来性があるのかなという子供なりの思いもあって。でも電気を勉強していくうちにプログラムでモノを動かすというのが面白い!となり、大学編入の際に情報系に移りました。大学院への進学が思ったように進まず就活に切り替えましたが、なんとか新卒で設計開発請負企業で内定をいただきました。そこで7年間、産業用モーター制御などに携わり、組込制御の土台を築きました。でも長い将来性を考えた時に、段々と派遣形態での就業への不安が募り、直雇用を目指し転職。2社目は自動車業界を対象に車載系のITソリューションを幅広く担っている企業でした。ところが会社の経営状況が悪くなったことと、家族のサポートのために引越の必要が出たことが重なり再度転職。3社目では外観検査装置の画像処理ソフトを開発しました。大変な時期もありましたが、どの会社でも開発は楽しかったです。その後、家業を手伝うため地元へ。4社目は3Dカメラのロボット検査製品を開発する会社で、ITエンジニアとして入りましたが、人員が足りないことを理由に主に出荷準備業務を担っていました。しかし徐々に経営が傾き人員削減となり、退職となりました。

過度なハードワークが続き
ITエンジニア職自体を辞めることに。

次に入った企業はプラント設備工事を担う会社で、見積や工事進捗の管理ソフトの開発をしていました。ここはかなり過酷な開発環境で、毎晩遅くまでの残業が当たり前のように続いていました。そんな中で年齢のせいか、集中力や記憶力の衰えを感じ、しんどく感じる場面が増えまして。徐々に「IT系の開発職自体、もういいかな」という思いになり、職種自体を変えようと工場の運搬業に転職しました。そこで精神的にものすごく楽になりましたね。解放された!という思いでした。数十kgに及ぶような重い物を運ぶ仕事だったので、今度は身体的にたいへんでしたけどね。そんな中、目の端で製造工程を見ながら「もうちょっとシステムでこうしたら楽なのにな」と思うようになり、なんとなく「もう一度ITエンジニアをやってみようかな」という気持ちになれたんです。ブランクはあるけど、なんとか今までの実績がある組み込みシステムや制御系システムのソフト開発ができる仕事を探したい。そこで日研の求人に出会いました。併願先もあったのですが、最終的に日研に決めた理由は、なんといってもスピード感です。頭ひとつ抜けていましたね。私が転職活動を始めてすぐに面接を組んでくれて、私の希望する内容の仕事をすぐに探し出し、待遇や勤務地といった希望条件もすべて応えてもらえたんです。実は他社からも後から同ポジションのオファーをもらいましたが、やはり先着順というのと、条件面も日研の提示内容のほうがよかったので、日研に決めた!という経緯になります。

ワークライフバランスの整った配属先で
天職であるITエンジニアとして再出発。

決まった配属先は国内の大手企業で、実家から通える場所にあります。内容は、客先に既納した古い半導体製造装置でウエハを搬送するシステムのモダナイゼーションや動作検証の業務になります。今まで培った組み込み制御ソフト開発での知見が非常に活かされる業務で、作業量も多い訳でも無く適度なので、自分のペースでじっくり取り組めてやりがいを感じますね。元々かなりハードな開発現場にいたせいか、実はちょっと物足りないくらいで。余力を残して毎日就業できています。それでいて給与は前職よりもアップしているし、残業もほとんどないので、他のことに時間を使えます。また、今までの直雇用だった時のように、開発業務以外の付帯業務や関連業務に駆り出されることもなく、エンジニアとして開発業務に集中できる点も希望通り。自分としては、派遣契約により守られて働けているように感じています。また、私はどちらかと言うと人見知りし易い性格なのですが、配属先のチームは非常に話しやすい雰囲気があり、仕事の相談や連絡で悩むことが無い点でも助かっています。日研の営業さんとは物理的な距離が離れているので接点は少ないのですが、それでも先日手術を受けるとなった際は非常に心配いただき、「復帰にあたって大変なことがあったら何でもご相談ください!」と親身になっていただいて、安心して治療にあたれたのでありがたかったです。

年齢やブランクを乗り越えて、
エンジニアに復帰できたことがうれしい。

年齢が高いにもかかわらず、一度離れたキャリアに復帰することができた。しかも、最も得意とする分野で。これが何より大きいと思います。改めてエンジニアとして復帰できて、よかったなと感じています。やはり自分はこの仕事が好きなんだな、向いているんだなと、働いている今、毎日実感します。ここをもっとこうしたらどうだろう?という工夫を積み重ねていくおもしろみは他には代えがたいです。今別の担当者が作ったソフトを評価するポジションなのですが、問題点を指摘した時に納得してもらえる、見つけてもらえて助かったと言ってもらえる。その流れが久々で、とても心地よいと感じています。今後について。さまざまな技術領域がありますが、今はやはりAI分野には興味がありますね。AIを使ってもっといいものが作れないかな?と常々考えています。将来的には、受託開発を請け負えたらと考えています。ひとつの企業に頼らず、半分趣味みたいな形で、長く開発職を続けていけたらいいなと思っています。

農業×IT!自分の技術で
日本の農業に貢献したい。

もうひとつ私にはライフワークとして行っているお米作りがあるんですが、そこにも自分の技術を活用していきたいです。代々農業に関わってきた身としては、日本の農業の衰退にはやはり思うところがあって。今の農業はシステムや機械を使う場面が多いので、効率化をテーマに取り組んでいます。とにかくどこも人手不足ですから、そこをどうシステムが補えるかですよね。農家はほぼ個人経営なので、導入が安く済むシステムを作れたら面白いのかなと思ってます。
私は派遣からエンジニアの世界に入って、直雇用を目指して出ていった経緯もありますが、いろいろ取り組みたいことが増えた人生の中で、派遣という働き方のメリットは大きいと感じています。まず大きい会社に入れて、人も多いので分業制で得意な仕事に専念できる。主体業務が契約で決まっているので与えられた課題をしっかりこなせば責任を果たせる。労働安全も厳しく、業務管理もしっかりしている環境。平日はエンジニアリング、休日は農作業。いいバランスで働けていると感じます。いつまで同じ配属先で契約が続くかどうかという不安はありますが、それは直雇用であっても同じでしたしね。業務内容に細かくこだわらない人であれば、所属する企業を変えずに同じ地域にある仕事を渡り歩ける派遣はおすすめです。私はこれからも日研で、趣味の農業を含め、自分らしいライフワークを継続していけたらと思っています。日研は、製造から設計開発まで広い領域で人材と技術を提供することで、お客様のビジネスを支えています。この幅広い事業領域こそが、日研で働く魅力の一つです。多岐にわたる業務に携われる機会がある為、新たな分野へ挑戦し、自分自身のスキルや知見を大きく拡げたいと考えている方にとっては最適な環境だと私は思います。

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